乳がんの現状
乳がんの確率は年々増加傾向にあり、
女性がかかりやすいガンの1位です。
それでも「私には無関係」と思っていませんか?

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鹿児島県の乳がんの現状

乳がんにより亡くなる人の数は全国で年間1万人を超え、乳がんになる人の数は年間4万人以上ともいわれ、増加傾向が続いています。

全国の乳がんによる死亡率は、右肩上がりに増加しています。

鹿児島県の死亡率も、若干の増減を繰り返しながら、増加の傾向にあります。

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鹿児島県の乳がんと検診についての調査事業報告

乳がんは、早く発見して早く治療することで治る可能性が高くなるがんです。
検診を受ける人が多くなることが、
乳がんで亡くなる人を少なくする方法です。

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そこで、鹿児島県の女性の乳がんに対する意識や乳がんの啓発の状況を把握するため、「鹿児島県共生・協働の地域社会づくり助成事業」による助成を受け、鹿児島市、薩摩川内市、鹿屋市、南さつま市、霧島市、奄美市に居住する20~69歳の女性500人を対象に、乳がんに対する意識や乳がんの啓発の状況についてのアンケートを実施し、この結果を冊子として作成しました。

アンケートの質問内容は、乳房健康研究会様のご厚意により、日本の乳がん検診の状況を調査した『乳がん検診は今』調査結果報告書のアンケート内容と同様のものを使わせていただくことで、全国の状況と比較することもできます。

今回の調査結果をこれからの乳がんに対する知識の向上、乳がん検診の受診率の向上、乳がんの啓蒙活動に生かし、今後もこのような調査を継続的に実施したいと考えます。

乳がんを知り早く見つけるために

早期発見・早期治療の為に
乳がん検診を受けましょう

乳がんについて

● 壮年期(30~64歳)女性のがん死亡原因のトップ

乳がんは、乳房の中にある乳腺(母乳をつくるところ)にできる悪性腫瘍です。日本では乳がんにかかる女性が年々増加しています。乳がんは胃がんや大腸がんに並び女性のがんの中で最も多いがんの1つで、壮年層(30~64歳)のがん死亡原因のトップとなっています。

●30歳になったら要注意

全年代の方、月1回のセルフチェックを行いましょう。

20~30歳代の方へ

  • 月1回のセルフチェック
  • 血縁者の中に乳がんや卵巣がんを発症された方がいる場合や乳房に、しこりや気になる症状がある場合は外科・乳腺外科を受診してください。

40歳代の方へ

  • 月1回のセルフチェック
  • 2年に1回のマンモグラフィ検査(できれば年1回)

    超音波検査が必要な場合もあります。(主治医と相談)

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50歳~74歳までの方へ

  • 月1回のセルフチェック
  • 2年に1回のマンモグラフィ検査(できれば年1回)

    超音波検査が必要な場合もあります。(主治医と相談)

75歳以上の方へ

  • 月1回のセルフチェック
  • 80歳以上でも乳がんにかかることがあります。

    乳房に、しこりや気になる症状がある場合は、
    外科・乳腺外科を受診してください。

簡単なセルフチェックと定期的な健診で小さな変化に気づいてください

➀まずはセルフチェック

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鏡の前で両腕を上げ、形・大きさ・へこみ・ただれなどよく観察します

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仰向けになって
しこりがないかチェックします

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「の」の字を描くように、乳房の外に向かって触ってみます

月経開始後1週間後、乳房のはりや痛みがなくなり柔らかい状態の時に自分でチェックしてみましょう。 閉経後の方は毎月1回、日を決めて行います。

あなたは乳がんになりやすいタイプ?

□ 年齢が40歳以上
□ 初潮が早く閉経が遅い方
□ 肥満の方(特に閉経後)
□ 良性の乳腺疾患になったことがある

□ 初産が30歳以上
□ 出産経験のない方
□ 血縁者に乳がんになった人がいる

*これにあてはまるからといって、必ずしも乳がんになるわけではありません*
② 1年に1回(または2年に1回)のマンモグラフィ検査
  超音波検査が必要な場合もあります(主治医と相談)

Q. マンモグラフィ検査とは

A. 乳房専用のX線撮影のことをいいます。
触診では診断できない小さなしこりや、しこりになる前の石灰化した微細な乳がんの発見に威力を発揮する検査法です。
ただし、マンモグラフィは乳腺が密な若い人の場合はみつけにくい場合があります。X線撮影のため妊娠している人には適しません。

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Q. 超音波検査とは

A. 耳には聞こえない超音波を使って画像を作り出す検査です。
マンモグラフィに比べて小さなしこりや石灰化の診断が困難ですが、X線を使用しませんので妊娠中・若年層の方でも検査できます。

早期発見のため、定期的にマンモグラフィによる
乳がん検診を受けましょう。
③ 年齢を問わず、血縁者の中に乳がんや卵巣がんを発症された方がいる場合や、 乳房にしこりや気になる症状がある場合は…
早めに外科・乳腺外科(または関連医療機関)を受診

▼リーフレットを下記よりダウンロードできます。
「乳がんを知り早く見つけるために」リーフレットダウンロード(PDF)